ワイヤークラフト/一筆書きで作る2D成形法
平面から立体成形まで 技法による違い
2時間目『一筆書きで作る二次元成形』
このサイト独自の手法です
一つの参考として捉えて下さいね。
1時間目は一般的に用いられる
平面成形の技法を紹介致しました
2時間目の本日は【一筆書き】
同じモチーフと同じデザインで成形します
1時間目との違いを確認して下さい。
一筆書きで作れば、材料の節約にもなり…
個人差もあるけど、時短にも繋がります
未体験の方、是非一度お試し下さいませ
『一筆書きで作る*平面*針金細工』
【使用材料と道具】
・アルミワイヤー(1mmφ)
・ピンセット
【作り方】
型紙や参考画像が必要な方は
そこから始めて下さい
針金細工は
題材の輪郭さえソレ”と解れば中身は自由
輪郭だけはしっかりと作って行きます
最初に1巻のワイヤーを2つに別け取る
以後、別け取ったワイヤーを
「a線」「b線」と記述します
まずa線b線で輪郭”を成形しつつ
対象の間を縫うように結束しながら
完成させます
図①~⑧までの工程は
前回と同じですので省約します
画像だけで解らない方は
「1時間目」で確認して下さいませ
a線・b線の中央を折り曲げ〝目〟を作り
b線で〝顎〟を、a線で〝口ばし〟を成形
巻付けたり・挟み込んだり…
要所を固定しながら進めます
ワイヤーの方向を
大きく変更するときには
必ず巻付けて固定します
同軸に巻き付けての結束もok!です
歪みの防止になりますので
参考にしてみて下さい(⑪図)
順序よく固定して行くだけでなく
後の工程を想定し…(⑭図)
事前に結束ヶ所の準備が出来れば
流れがスムースです
他の成形が終わってから改めて固定する
(⑮図)このような手順で進められたら
もっと複雑なデザインでも容易です
余りにも複雑な造りだと、進むにつれ
狭い個所での結束が困難になってきます
勿論ワイヤーを真っすぐに伸ばせば
狭い個所も通し易く結束も楽になります
複雑なデザインの場合は、先を見据えて…
(⑰図)必要量と余分なワイヤーとの
切り離しのタイミングが不可欠です
ですので、ご自分の技量と相談しながら
負荷のない形状・形体を考案して下さい
一筆書きは全てが繋がっています
同軸のまま、要所を固定して行くので
外れる心配がありません
但し、対象を縫うように進めて行くので
強引な結束によるシルエットの崩壊には
ご注意下さい!
混線も程々に…
これ以上進めないと思ったら
諦めも肝心です
そんな時は…
分割成形に切り替えましょう
この鳥は、尺の関係状…敢えて一本足!
ワイヤーに余裕を持たせて始めれば
幾らでもデザインが追加できます
言うまでもなく
ワイヤーの束”が厚くなるので
そのぶん、技量も必要かと思います
*一筆書きで作る2D(平面)の針金細工*
何かしらのヒントになったでしょうか…!?
チョッとややこしい作り方と
思われるかもしれませんが…
1時間目の、分割しながら作る
平面フラミンゴに比べて
使用材料も制作時間も2/3で済みます
パーツが外れるという心配も無く
廃材も出ません
この手法が使えるようになると
成形法の幅が広がります
興味のある方、この〝一筆書き〟が
あなたに向いているのかを
一度お試してみて下さい
向いていると思われる方だけ
次回の3時間目に繋がります!!
次回は「*半-立体 」成形で
お待ちしております