ワイヤークラフト/平面で作るエンゼルフィッシュ
久しぶりに制作過程の記述です
これはリクエストを受けての記述となりす
針金細工の魚
平面成形で作るエンゼルフィッシュ
『作り方が知りたい』との事ですが…
シンプルな‶平面成形〟の針金細工は
画像だけで理解できると思いますので
今回は作り方というよりは…
細かく切り分けて作る「分割成形」
最後まで切断せずに作る「一筆書き成形」
二通りの作り方で、双方のメリット・デメリットを比べてみます!
制作例として、自分のスタイルに合わせ
ヒントになりそうな所を見つけて下さいね
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【使用材料と道具】
・1mmφ アルミ線
・ピンセット
<図面の作成>
参考を元に対象の輪郭をトレース(転写)
ここでは紙に描く図面ではなく、参考画像を直接ワイヤーに置き換えた物を使います
細かな凹凸部が多い輪郭や、同形を複数作る場合に便利です。
(詳細は、別途記述しますね)
これが今回の「図面/型枠」となります
最初は「一筆書き」からです
記述しながら(画像編集も含めて)作っているので…
後半の作りが雑になっちゃっています。
その辺は…温かい目で…お願いします‼
<一筆書きのエンゼルフィッシュ>
ワイヤーの束を2つに別け、中央を折り曲げた所からSTARTします
STARTがエンゼルフィッシュの「口」になります
胸びれは、折返しながら巻き付けて成形
図面/型枠を、ピンセットで一緒に挟みながらトレス
紙に描いた図面に合わせるより、数倍速く作れますので、お試し下さい!
何となくイメージが伝わればイイので…
最後の尾ビレは手を抜いちゃいました
着目点はソコではなくて、デザインと結束部です
一筆書きだと、どうしてもデザイン的に限界があり
似かよった外観になりがちです…。
でも、固定ヶ所は幾つもあるけど、結束は最初と最後のみ!
最初と最後の2か所をしっかりと結束すれば
ワイヤーが外れるなんてことは…
ほぼありません。。。
ワイヤーが外れる心配が殆ど無いので…
少々雑に扱っても平気!
この作り方が向いている方なら、分割で作るより早く仕上がります
同じものを作って、立体にするのも容易
似かよったデザインになりがちの‶一筆書き〟にも…対処法はあるんです
気になる方は、アニキャラ制作の…
『一体成形」を参考にしてみて下さい
最下部にリンクを貼っておきます!
<分割で作るエンゼルフィッシュ>
次に、細かくカットしながら進める作り方
輪郭のコピーまでは‶一筆書き〟と一緒
ピンセットで型枠(制作図面)をトレス
胸びれまで作ったら…
あとは細かくカットしたワイヤーを取り付けて行くだけ!
作り易い進め方ではありますが、結束部が多いほど
結束不足や損傷する可能性が増えてきます
デザインにもよりますが、個別に結束して行くので時間も掛かります
でも、分割(切り分け)成形は、シンプルなモノでも、複雑なモノでも
多様なデザインが可能とまりす
三次元(立体)で作るときも、イメージが掴みやすいのが分割成形です
対して一筆書きは、平面はまだしも、立体で作るには、制作図を描くのが困難です
デザインが複雑になるほど、カンに頼る部分が多くなります
もう…各々のセンスと技量次第です!?
同じものが二度と作れない…なんてこともありますからね。(鬼才は除く…!)
結果…
<一筆書き>
*メリット*
・結束ヶ所が少ない分‶外れる〟 ということが僅か
・向いている人なら、制作時間の短縮
・伸ばせば材料を無駄にせず やり直しが可能
・強度が必要な個所に向いている
*デメリット*
・複雑なデザインになると図面が描き難い
・デザインが偏る可能性がある
・ワイヤーの切り返しに迷う
<分割(切り分け)>
*メリット*
・図面通りに作れる
・成形イメージが分かり易い
・多様なデザインが可能
・作り方を他者に伝え易い
・画像のみで作り方が分かる場合も
・結束部がデザインにもなる
*デメリット*
・結束部が多いので外れやすい
・修正/補修に時間を費やす
・強度面に不安がある
・一筆書きと比較して時間が掛かる
・材料に無駄が出やすい
如何でしたか。。。
ワイヤークラフトの平面成形は
単純なデザインなら、画像だけで作れます
今回は詳細不要と思い、このような容で表記してみました。
以上の違いを踏まえて…
次回は「‶一筆書き〟で作るエンゼルフィッシュ」へと続きます
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